都市機構の継続家賃値上げ4月実施に抗議し、
  9月まで「免除」の発表に対して値上げ全面延期を要求します

2011年3月2日 全国公団自治会協議会

独立行政法人都市再生機構は3月2日、2年間実施を見送ってきた継続居住者の家賃値上げについて凍結を取り止め、【約7万8千戸の家賃を来月4月1日に値上げすること、ただし「負担軽減措置」として、今年9月までの6ヵ月間は値上げ額の支払いを「全額免除」、10月から来年3月までは「2分の1免除」し、来年4月から全面的な値上げを実施する】と発表しました。また、低所得高齢者等への特別措置は従来同様に行ない、新たに「子育て世帯」を追加し、特別措置世帯で値上げになる世帯については最高3千円を限度として値上げ額の2分の1値上げとする、としています。機構は3月11日以降、家賃値上げとなる居住者へ簡易書留による通知を発送します。
  全国公団住宅自治会協議会は、今回の継続家賃改定について昨年来、次の要求を各党国会議員、国土交通大臣、都市機構に表明してきました。
  1.4月からの継続家賃の改定・値上げは行なわず、延期措置を継続してください。
  2.UR賃貸住宅の居住者の実態と、政府が「セーフティネット住宅」として位置づけていることをふまえ、今後のあり方・役割りの検討と合わせて、住み続けられる家賃制度に改善するため、現行家賃制度と「改定ルール」の見直しに早急に着手してください。       
  全国の居住者の切実な要求を受け止め、支持して国土交通大臣へ要請、全国自治協国会要請集会への参加など積極的に行動してくださった民主党、自民党の議員連盟の方々、今国会で取り上げ追求していただいた公明党、共産党議員をはじめ各党国会議員の皆さんの熱意と国土交通大臣の尽力、政府への意見書と都市機構への要望書を提出してくださった63の県市区町議会の要望を受けて、都市機構は当初方針を変更し、値上げ額の6ヵ月間「全額免除」(事実上、延期を6ヵ月間延長する、といえます)と、更に6ヵ月間の「2分の1免除」措置をとらざるを得ませんでした。
  全国自治協は、都市機構が延期に踏み切った2年前と変わりない経済状況であり、居住者の暮らしは依然として厳しいにもかかわらず、値上げ延期措置を明確にせず、継続居住者の家賃の「市場家賃化」を急ぎ、4月1日実施にあくまでこだわって、強行しようとしていることに、強く抗議します。そして機構に対し、右記の全国自治協要求を受け入れて、値上げ実施の本年度全面見合わせ、早急に家賃改定ルールの見直しに着手するよう求めるものです。
  合わせて、都市機構経営基本問題懇談会家賃部会での全国自治協委員の値上げ反対の主張、全国の団地自治会で居住者の結束のもとに取り組んだ家賃値上げ反対・高家賃引き下げ2010年全国統一行動と総決起集会や国会要請集会を成功させ、要求実現において大きな成果あげつつあることを確認したいと思います。
  全国自治協は、安心して住み続けられるUR賃貸住宅家賃制度を確立させるため、引き続き粘り強く運動を進める決意です。